㈱荏原製作所は10月31日、広島の市街地における雨水時の排水を担う新千田ポンプ場(以下:機場)において、機械設備工事を受注したと発表した。
広島の中心市街地は、太田川の低地部に位置し満潮時は地盤が海水面よりも低くなるという特長がある。そのため、近年の異常気象が引き起こす大雨による浸水の対策として、機場には排水能力を増強し、更なる被害を軽減させることが期待されている。
今回受注した全速全水位先行待機型ポンプ(*1)は、急激なゲリラ豪雨による大量の雨水流入にも対応可能な設備。今回受注したポンプと従来のポンプを合わせ、新千田ポンプ場の総排水能力は従来の 1.4 倍となった。
荏原は、雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設のほか更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中。今後もポンプ事業のトップメーカーとして顧客の課題を解決し、安全な工事を進め、安心できるインフラ設備の発展に貢献していくとしている。
<工事概要>
・工事名称:広島市新千田ポンプ場ポンプ設備工事その3
‐ 広島市新千田ポンプ場ポンプ設備工事その4
・発注者:日本下水道事業団
・施工場所:広島市中区南千田東町地内 新千田ポンプ場
・ポンプ(型式名):立軸渦巻斜流ポンプ(2000VLYGE 型)2000mm×588m3/min×25.5m 1 台
・工期:2019 年 3 月~2021 年 3 月
*1:急な豪雨に対応するため雨水がポンプ機場に流れ込む前に、水位にかかわらず全速で待機運転ができるポンプ。