三菱重工業が10月31日発表した2020年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、受注高は、パワードメイン(火力)が前年同期に比べて大幅に増加したことにより、全体では前年同期に比べて1,363億円増収の1兆6,982億円、売上収益は前年同期に比べて55億円増収の1兆8,776億円となった。また、事業利益は、前年同期を175億円上回る743億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前年同期を37億円上回る292億円となった。
■2019年度第2四半期決算実績 ハイライト
・米中貿易摩擦による中国経済の減速、英国のEU離脱問題の動向など、景気下振れのリスクに留意が必要。今年度業績に与える影響は限定的だが、先行きの市況や金融情勢については注視して対応していく。
・受注高、売上収益、事業利益とも、概ね通期見通しに沿って進捗。
・受注高は、パワードメイン(火力)が前年同期に比べて大幅に増加。
・パワードメインの事業利益は、火力は堅調に推移したものの、原子力の売上収益が下期集中のため、パワードメイン全体では前年同期を下回った。
・通期見通しに変更はなし。
・フリーキャッシュフローについては、投資の増加及び営業債務、契約負債の減少により、前年同期を下回るが、通期見通しに変更はなし。
・中間配当は前年度比10円増配の75円。(年間では前年度比20円増配の150円の予定)
■2019 年度の業績見通し
2019 年度の業績は、受注高4兆3,000億円、売上収益4兆3,000 億円、事業利益2,200 億円、税引前利益2,100 億円、親会社の所有者に帰属する当期利益1,100 億円の見通しは据え置いた。
為替レートの前提は、1ドル110 円、1ユーロ120円。
コメントを投稿するにはログインしてください。