三菱ロジスネクストが10月31日に発表した202年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は、2,070億8千6百万円(前年同期比3.9%減)となった。利益面については、営業利益は50億9千2百万円(同16.0%増)、経常利益は47億9千1百万円(同6.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億9千4百万円(同17.7%減)となった。
■経営成績に関する説明
4~9月期における世界経済は、先行きの見えない米中貿易摩擦の影響による製造業の不振を背景として、停滞感の強まりが顕著となっており、加えて欧州のBrexitを巡る攻防や中近東に見られる政情不安などが加わり、先行きの不透明感は一層の高まりを見せている。一方、日本市場は、市場の減速こそ顕著ではないものの、消費税増税の影響を見極める動きもあり、やや様子見の様相が見て取れる。こういった中、日本も含め世界各国で顧客の投資活動への慎重な対応が散見されている。製造業を中心とした設備投資マインドの冷え込みを背景に、これまで順調な拡大を示してきた物流機器市場もやや翳りを見せており、予断を許さない状況となってきている。
なお、のれん償却等の影響を除くと、営業利益は93億7千3百万円(前年同期比6.5%増)となり、営業利益率は4.5%となっている。また、2019年7月1日にその全株式を取得したEquipment Depot,Inc.については、三菱ロジスネクストと被取得企業との四半期連結決算日の差異が3か月を超えないことから、貸借対照表のみを連結しているため、第2四半期連結累計期間に係る四半期連結損益計算書に被取得企業の業績は含まれていない。
■セグメントの業績
<国内事業> 国内事業は、フォークリフト販売台数は減少したものの、その他の物流関連製品の増加及びサービス売上の増加により、売上高は889億5千3百万円(前年同期比2.8%増)となった。セグメント利益については、売上の増収を受け、13億4千2百万円(同33.0%増)となった。
なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は37億1百万円(同10.1%増)となっている。
<海外事業> 海外事業は、米中貿易摩擦の影響を受け米州及び中国において売上を減少させ、売上高は1,181億3千3百万円(前年同期比8.4%減)となった。セグメント利益については、前年同期の資材費及び輸送費高騰等の影響を価格に転嫁できたことなどから、37億5千万円(同10.9%増)となった。
なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は56億7千2百万円(同4.3%増)となっている。
■2020年3月期の見通し
2020年3月期連結業績予想については、売上高4,900億円(前期比9.3%増)、営業利益140億円(同6.4%増)、経常利益130億円(同5.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益70億円(同1.1%減))と、2019年8月5日公表の連結業績予想を据え置いた。
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