ソディック、中国・上海市に食品機械事業の販売会社を設立

・エンジニアリング機能も備え、成長著しいASEAN諸国への拡販拠点としても活用

 ㈱ソディックは10月30日、中国・上海市に食品機械事業の販売会社「蘇比克富夢(上海)貿易有限公司」を7月に設立、9月より本格的に事業展開を開始したと発表した。

 今回の販売会社設立は、中国・ASEAN諸国への日本食文化の普及と発展を通じ、ソディックブランドの向上・社会貢献を図るとともに、同地域における食品機械事業を加速することを目的としたもの。営業機能に加え、エンジニアリング機能も備えることで、設計・施工・設置、メンテナンスまでをトータルでサポートする。特に成長著しいASEAN諸国への拡販拠点として活用し、弊社長期計画の最終年度である2026年の売上高は50億円を計画している。

 同社の食品機械事業部は、主に製麺を対象とする製品群をてがけており、製麺製造システム関連の開発を通じて技術力を向上してきた。近年では、製麺製造システムの既存技術を新しく包装米飯製造ラインに応用し、他社より高品質でエコフレンドリーな「無菌包装米飯製造システム」を国内外で展開し、実績を上げている。

 中国における事業展開については、同事業部の前身である製麺機メーカーの㈱トム時代より、25年間にわたって中国にLL(ロングライフ)麺や冷凍麺設備を販売し、着実に実績を積み重ねてきた。

 そして今回、新たに販売会社を設立することで営業力、オペレーションのさらなる強化、中国・ASEAN諸国地域での食品機械市場の開拓を積極的に行うとともに、エンジニアリング機能の強化とあわせた取扱製品ラインアップの拡大、メンテナンスをはじめとするアフターサービスの充実を図る。

■販売会社「蘇比克富夢(上海)貿易有限公司」設立の狙い

(1)近年、中国でも日本と同様にコンビニエンスストアの勢力が拡大し、茹麺(冷凍・LL・調理麺)の需要が急激に増加。一方で人件費の高騰により、大量生産に対応可能な自動化ライン設備の需要が拡大。

 ⇒弊社の強みである茹麺自動化ラインのシェア確保に向け、中国国内の営業力、オペレーションを強化。

(2)現地でのエンジニアリング技術員とメンテナンス技術員の補充及び育成を図り、中国国内及び成長著しいASEAN諸国への営業拠点としても活用。

(3)これまで、日本国内で生産、輸出していた茹麺自動化ラインを、将来的には中国国内で生産するとともに、部材・部品の現地調達比率向上によりコストダウンを実現。

<蘇比克富夢(上海)貿易有限公司の概要>

会社名:蘇比克富夢(上海)貿易有限公司

Sodick Tom Food-Machines (Shanghai) Co., Ltd.

所在地:中国上海市青浦区徐涇鎮諸光路436 (沙迪克機電 (上海) 有限公司内)

資本金:70 万米ドル(7,500 万円程度) ※為替レート:1 米ドル=107

代表者:董事長 神野 久彦 (株式会社ソディック 食品機械事業部 事業部長)

事業内容:食品機械及び関連設備販売、メンテナンス(搬入据付業務含む)、エンジニアリング、

ソフト提供(技術供与)、国際貿易(輸出入)

設立:2019 7 10

従業員数:4

売上高計画:2019 年度 4 4,500 万円、2020 年度 9 9,000 万円、2026 年度 50 億円

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