ソディック、リニアモータ駆動・形彫り放電加工機「AL40G/AL60G」を発売

   ㈱ソディックは10月22日、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末、精密自動車部品などに代表される精密金型、精密部品加工において好評を得ている、リニアモータ駆動形彫り放電加工機の新製品として、「AL40G/AL60G」を2019年11月1日より発売すると発表した。

 放電加工機のパイオニアとして、リニアモータ駆動方式を採用した放電加工機を、世界に先駆けて販売開始して以来20年が経過した。リニアモータ駆動機の累計出荷台数は50,000台以上を達成している。

 AL40G/AL60Gは、この20年で蓄積されたリニアモータ制御技術と最先端放電制御技術、および、AI(人工知能)機能、IoTプラットフォーム、温度管理システムなどを融合させた、新世代の精密形彫り放電加工機。

 新製品AL40G/AL60Gは、新開発「SP電源」を搭載することで、新開発の各種放電制御・放電回路により、荒・中・仕上げの全ての放電加工領域において加工精度・加工速度・加工品質向上を実現する。

 最先端のCAE解析技術を用いて最適に設計された高剛性本機構造を採用した。また、機械各部の温度をセンシングにより精密補正、各種診断機能を利用可能な「TH COM(Thermal Commit)」機能を搭載することで、設置環境の温度変化や高速駆動時の熱変位量を最小限に抑制する。

 新製品AL40G/AL60Gでは、操作性にすぐれた19型大型タッチパネルを搭載、AI(人工知能)により常に最適な加工条件を提供する条件アドバイザ「LN Pro AI (LN Professional AI)」を標準装備しており、初心者から熟練者まで、AL40G/AL60Gの加工性能を最大限に引き出すことが可能。

 また、3面自動上下式加工タンクを採用することで、自動電極交換装置による簡易的な自動化から、ロボットを用いた本格的な自動化システム構築まで、様々なニーズに柔軟に対応できる。更に、ものづくりの見える化を実現する、同社独自の「Sodick IoT」プラットフォームに基づいた機械管理システム「S-HARMNY (Sodick Harmony)」、機械状態モニタ「S-Viewer (Sodick Viewer)」により、つながるものづくりを実現する。

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