パナソニックサイクルテック、約15億円投じ柏原工場の生産体制を強化

・2020年度下期より生産能力を3割増強、電動アシスト自転車の需要増に対応

 パナソニックサイクルテック(本社:大阪府柏原市=画像)は10月16日、電動アシスト自転車の生産体制を強化するため、柏原工場(大阪府柏原市)への設備投資を決定したと発表した。これは、国内市場における需要増に対応することが目的で、投資金額は約15億円。2020年度下期より、生産能力は現在の3割増へと拡大するほか、省エネ、節水、新工法導入による環境負荷物質低減を図り、環境配慮型工場を実現する。

 近年、電動アシスト自転車市場における出荷台数は、2016年度57万台、2017年度64万2千台、2018年度68万7千台と年率約8%で伸長し、2019年度以降も引き続き、成長が見込まれている(自転車協会出荷統計)。同社の出荷台数は、業界水準以上で伸長し、牽引しているのは、ショッピングモデル、子乗せモデルなど。

 今回、フレーム製造工程において溶接ラインの自動化を実現し、塗装工程についてはラインを新たに増設。生産能力の増強により、出荷台数は、現在の年間30万台から、2020年度目標の38万台に対応できるようになる。また、省エネ、節水型設備、環境負荷物質を低減した新工法などの導入によって、エネルギー使用量を15%、使用水量を32%削減し、環境保全に貢献する。

 同社は今回の柏原工場での生産体制強化により、需要増に対応するとともに、環境負荷物質の低減、省エネ、節水などの取り組みを通して環境配慮型のものづくりを推進していく。

<柏原工場の概要>

所在地:大阪府柏原市片山町13番13号

竣工:1964年(昭和39年)12月5日

生産品目:一般自転車、電動アシスト自転車、電動アシスト三輪車、電動ユニット、補修パーツ

投資金額:約15億円

生産対応能力:2020年度下期より年間出荷台数38万台

土地面積:21,200㎡

建物延床面積:10,460㎡

※1:一般社団法人自転車協会 出荷統計

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