プライメタルズテクノロジーズ、トルコ・チョラコール社向け真空脱ガス設備更新工事を受注

・295 トンのヒートサイズで、世界最大となる真空酸素脱炭(VOD)設備

・炭素含有量が非常に低い特殊鋼の生産が可能

・生産鋼種の拡大で、新たな市場へ参入

 プライメタルズテクノロジーズ(PT社)は10月4日、トルコの鉄鋼メーカーであるチョラコールメタラジー社(Çolakoğlu Metalurji A.S.:チョラコール社)から、同社ディロバス製鋼工場にある既存の真空脱ガス(VD)設備を真空酸素脱炭(VOD)設備にアップグレードする工事を受注したと発表した。

 295 トンのヒートサイズで世界最大の真空酸素脱炭設備の誕生となる今回の近代化プロジェクトにより、同社はIF 鋼、ULC 鋼、ステンレス鋼などの特殊鋼へ生産鋼種を拡大し、新たな市場へ参入することが可能となる。同設備の操業開始は2020 年3 月を予定している。

 今回の工事においてPT社は、エンジニアリングに加え、バルブスタンドや酸素吹き込みランスシステムのほか、真空ポンプに取り付けるフィルターやフィルター洗浄システムなどを含むすべての主要部品の納入を担当する。また、既存のオートメーションシステムであるプロセスモデルを含むレベル2 システムも近代化され、設備に必要なすべての機器の据付けもPT社が行う。

 チョラコール社は、トルコ西部のディロバスで電気製鋼プラントを操業しており、熱間圧延向けのスラブならびに鉄筋やロックボルト向けのビレットを主要製品としている。世界最大級の規模を誇る同プラントは、PT社が納入し、数年前に操業を開始した。今回の近代化プロジェクトは、チョラコール社とPT社の継続的な協業関係の新たな一歩となる。

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