村田機械(本社:京都市伏見区)は10月2日、同社が開発し2018年9月に販売開始した無人搬送台車 スマートAGV「Premex XIO(プレメックス ジオ)」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2019年度「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
■受賞の理由
Premex XIOは、多品種少量生産が進む製造業において、コンベヤのような固定設備に代わり生産品目や生産体制に応じて柔軟に搬送システムを構成できる点、また明暗の環境によらず視認性に優れたサイン表示など、人との共存における安全にも十分に配慮された優れたデザインが評価を受け、2019年度「グッドデザイン賞」を受賞した。
■受賞製品「Premex XIO」
「Premex XIO」は、幅700mm×全長985mm×高さ350mm のコンパクトボディで、最大荷重1tのパレット積載が可能な小型低床式AGV。コンパクトな機体により、生産設備の間や下の狭い空間も、最高走行速度120m/minで走行する。本体(駆動部)と荷物を移載するターンテーブルがそれぞれ独立して360度旋回するため、各種装置へのアクセスや、荷姿方向を配慮した移載も容易。障害物を検知するセーフティースキャナを搭載し、狭い通路で複数台が走行しても安全。
また、AGVの多数台運用時は、最適割り付けなどの運用制御をシステム全体で行うため、生産能力の増強や繁閑に合わせた運用台数の増減調整も容易。パレット搬送仕分け台車やコンベヤ等の固定設備を代替しながら、柔軟性に富むパレット搬送システムとして、様々な生産現場、物流現場に活用できる、新しいソリューション。
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