東京特殊電線、約16億円投じ上田事業所内に新工場

 東京特殊電線(本社:東京都港区)は9月27日、上田事業所(長野県上田市)敷地内に新工場を建設すると発表した。新工場は鉄骨造2階建で延床面積は約8,200㎡、建設費用は約16億円を見込む。1階は工場と倉庫、2階は工場と一部事務所などにする計画。

 上田事業所は1961年に建設したもので、その後増築、改修をしながら電線およびその加工品や電子機器・部品等を開発・製造してきたが、老朽化が進んだ建屋は抜本的な対応が必要な状況にあった。また、三層絶縁電線とコンタクトプローブの生産規模拡大に伴い現在の工場では手狭であることから、敷地内で最も古い建屋を撤去し、その跡地に新工場を建設することにした。

 新工場は、将来を見据え、生産・物流面の効率化を図るとともに、安全で働きやすい職場環境、福利厚生および環境面に配慮した建屋にする計画で、屋上には太陽光発電装置の設置を予定。生産する製品は、1階は三層絶縁電線を予定。現在の同製品の生産エリアが手狭になっていることおよび作業環境面の課題を解消していく。2階はコンタクトプローブの生産エリアにする予定。両製品ともに今後の需要増に対応するとともに、従来に増して生産効率と品質の向上を図り、顧客の要求に迅速に応えていく。

<新工場の概要>

所在地:長野県上田市大屋300番地(上田事業所内)

構造:鉄骨2階建

延床面積:約8,200㎡

投資総額:約16億円(建屋、付帯設備)

資金計画:自己資金により充当

用途:1階:工場、倉庫、2階:工場、事務所

生産品目:1階:三層絶縁電線

   【用途】産業機器、ゲーム機、スマートフォン、パソコン等の変圧器

2階:コンタクトプローブ

   【用途】プリント基板、半導体の導通検査治具

着工:2019年11月(見込み)

竣工:2020年10月(見込み)

 画像:新工場完成予想図

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