新明和工業は10月1日、塵芥車用巻き込まれ被害軽減装置「Smart eye motion®」を開発し、10月1日から販売を開始すると発表した。
塵芥車では積込作業中に人が巻き込まれる傷害・死亡事故が発生することがあり対策が求められている。
また、近年では少子高齢化による労働力・熟練者不足もあり、作業中に発生する事故の抑制・労働環境の改善は大きな課題となっている。従来から物体を検出するセンサやICタグを遠隔検出する装置等で塵芥車の積込作動を自動停止させる仕組みはあるものの、装置が高価であったり、投入物と人物を区別できず不意の作動停止等で作業効率が下がってしまうことから市場に広がっていないのが現状。
今回開発した本装置は、画像認識技術を利用したもので、人が塵芥車に巻き込まれる危険性があると判定した時に積込作動を自動停止して巻き込まれ被害を軽減するもの。装置には人物の頭部周辺の特徴をあらかじめ学習させており、その学習したデータと標準装備のバックアイカメラの映像を照合し、人物のみを検出します。また、特定の色を検出する機能も備えており、あらかじめ登録した色の装着物(手袋や靴)を作業者が着用することで、手足等の巻き込まれ被害も軽減できる。このように画像認識技術を利用することにより、投入物と人物を区別できるため作業性を維持しつつ、安全性を向上させることが可能。
塵芥車の国内トップメーカーである当社は、ニーズに適した商品ラインアップを図ることで、顧客にとってより価値のある商品の提供に努めていく。
<発売概要>
販売価格:354千円(消費税抜き)
販売目標:100台(2020年度)
主なユーザー:自治体、廃棄物収集運搬業者、資源物収集運搬業者等