大王製紙、約200億円投じ川之江(愛媛)と可児(岐阜)工場に衛生用紙生産設備を増設

 大王製紙(東京本社:東京都千代田区、四国本社:愛媛県四国中央市)は9月26日、衛生用紙製品のトップブランドメーカーとして市場及び顧客のニーズに対応し、衛生用紙製品の国内での安定供給と中国等アジア向けの輸出を強化するため、最新鋭の衛生用紙生産設備を増設すると発表した。設置場所は、2018年10月に衛生用紙工場として生まれ変わった川之江工場(愛媛県四国中央市、抄紙設備)と可児工場(岐阜県可児市、加工設備)。設備投資額は約200億円。

 川之江工場には、国際貿易港に隣接する三島工場から供給されるコスト競争力の高いパルプ・エネルギーを使用する、高速且つ幅広の抄紙設備を増設する。また、可児工場には、国内で需要の多い首都圏から関西圏エリアへの製品供給にフレキシブルな対応ができる立地を生かし加工設備を増設する。

 今回の増設によって既存設備を含めた生産バランス等を調整することで、ティシュー、トイレット、キッチンの全品種を国内に安定供給できる体制を構築する。また、川之江工場で生産した衛生用紙は、海外生産拠点に原反で輸送し中国を中心としたアジア地区での拡販ができる体制とする。

 大王製紙は、ローションティシューや消臭プラストイレット等、高付加価値品の需要の伸長に対応して生産体制を強化してきた。エリエールブランド誕生40周年を迎え、今後さらに需要が拡大し多様化する国内外の市場及び顧客のニーズに対応できる体制とする。

<計画概要>

生産能力増:月産 約4,500トン

設備投資額:約200億円

設置場所:愛媛県四国中央市(大王製紙川之江工場)、岐阜県可児市(大王製紙可児工場)

営業運転開始:2021年9月

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