三菱重工エンジニアリング、米国テキサス州ボーモントで大規模ポリエチレンプラント1系列を完工

・エクソンモービル社向けで年間生産能力65万トン

・既設プラントに隣接して建設、MHIENGが設計、機器供給、調達、建設サポートを手掛ける

・シンガポール、モントベルビューに次いで3件連続での完成

 三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング(MHIENG、本社:横浜市西区)は、三菱重工業の米国グループ会社である米国三菱重工業(MHIA: Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.)と共同で、大規模ポリエチレンプラント1系列を完成させたと発表した。同プラントはエクソンモービル社(Exxon Mobil Corporation)から2016年に受注したもので、米国テキサス州ボーモントで同社が運転中の既設ポリエチレンプラントに隣接しており、年間65万トンのポリエチレンを生産する。

 このプロジェクトで、MHIENGは設計、機器供給・調達、および建設サポートを担当した。

 エクソンモービル社とMHIENGがポリエチレンプラントを共に完成させたのは、2011年のシンガポール向けプラント、2017年の米国テキサス州モントベルビュー向けプラントに次いで、同プラントで3件連続となる。さらに、現在4件目として、エクソンモービル社とSABIC社(Saudi Basic Industries Corporation)共同出資の大規模ポリエチレンプラントを米国テキサス州コーパスクリスティで建設中。また三菱重工グループとしてはエクソンモービル社向けに、ポリエチレンプラントの他にも、エチレンプラントおよびLNG(液化天然ガス)プラント用の大型コンプレッサ・タービンでも多数の納入実績がある。

 米国ではシェールガスの増産を背景に、化学プラントの需要が好調。MHIENGは引き続き、化学プラント主要顧客の集積地であるテキサス州ヒューストンに本社を置くMHIAと連携し、エクソンモービル社をはじめとした顧客とのさらなる信頼関係を築きながら、同国化学プラント市場への積極的な営業活動を展開していく。

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