トヨタ、米国テキサス工場への4億ドルの投資を発表

 トヨタ自動車は9月17日(米国時間)、米国テキサス州サンアントニオ市でピックアップトラックの「タンドラ」「タコマ」を生産するToyota Motor Manufacturing, Texas, Inc.(以下、TMMTX)において、2021年にかけて、約4億ドル(3.91億ドル)を投資する計画を発表した。

 今回の投資は、ライトトラックへの高い需要が続く米国の市場環境を踏まえ、トラック生産工場であるTMMTXの中長期的な競争力向上を目指し、新しい生産設備の導入など工場の刷新を進めるもの。なお、この投資は、2017年1月および2019年3月に公表した、2017年から2021年までの5年間で約130億ドルを米国に投資する計画の一環。

 また、トヨタによるTMMTXへの投資とは別に、トヨタグループのアイシン・エィ・ダブリュ(以下、AW)も同日、2019年4月に発表した米国における新たな生産拠点を、テキサス州シボロ市に建設することを発表した。新工場建設に伴い、同社は2023年までの5年間で、約4億ドルを上限とする投資と、約900名の新規雇用を予定している。

 テキサス州のグレッグ・アボット(Gregg Abbott)知事は、「テキサス州は、トヨタやAWのような革新的な企業からの投資により、製造業に優れる州としての地位を高め続けています。両社がサンアントニオ地域に合計約8億ドルの投資を行うことは、テキサス州の比類なき労働力や、過度な政府規制や税制のない事業環境を作り上げるために州として取り組んできたことを証明するものです。トヨタとAWが、テキサス州に多くの雇用をもたらすことに感謝しています。そして、既に強力な私たちのパートナーシップをさらに強固にしていけることを楽しみにしています」と語った。

 Toyota Motor North AmericaのExecutive Vice PresidentでChief Administrative Officerを務めるクリス・レイノルズ(Chris Reynolds)は、「私たちは60年以上にわたる米国での歴史を通じて、大きなバリューチェーンを生み出し、テキサス州においても2003年より生産事業を拡充してきました。トヨタは、米国における10の工場、1,500の販売店ネットワーク、そして広範囲にわたるサプライチェーンやその他のオペレーションにより、直接・間接含めて47.5万人以上の雇用を生み出しており、今後も米国事業への投資を続けていきます」と語った。

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