JFEエンジニアリング、スコットランドで廃棄物発電プラントを約40億円で受注

 JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は9月12日、ドイツ子会社スタンダードケッセル・バウムガルテ社(以下、SBG社)が、スコットランド、アバディーン市で廃棄物発電プラント(画像:施設完成予想CG)を受注したと発表した。今回受注したのは、プラントの主要機器である炉・ボイラ・排ガス処理設備一式。

 英国では、リサイクルされた後の廃棄物約45%が埋立処理されており、処分場の逼迫が同国の環境政策上、大きな問題となっている。このような背景のもと、ごみ焼却時の廃熱も有効活用できる廃棄物発電プラントの建設が進められている。

 今回SBG社が受注したのは、全世界でインフラ事業や再生可能エネルギー事業を展開するアクシオーナグループが計画する廃棄物発電プラント。このプラントは、1炉で日量456tの廃棄物を処理し、一般家庭約20,000世帯分の電気を発電する。

 SBG社はこれまで、欧州を中心に約120件の廃棄物発電プラントの建設を行ってきた。こうした実績に加え、ボイラ技術や、2015年に英国プリマス市で納めた廃棄物発電プラントの実績や2017年にスコットランド・ダンディ市で受注した廃棄物発電プラントの実績が高く評価され、今回の受注に至った。

 JFEエンジニアリンググループは、グループの総合力を結集し、今後も世界各国で廃棄物発電プラントのエンジニアリングを通じて、循環型社会の形成に貢献していく。

<受注概要>

発注者:アクシオーナ・インダストリアル社

受注範囲:炉・ボイラ、排ガス処理設備EP+SV(設計・調達・スーパーバイザー派遣)

処理規模:456t/日×1炉

工期:2019年8月~2022年3月

受注金額:約40億円

<アクシオーナグループ 概要>

本社:スペイン王国マドリード州

従業員数:約37,000人

事業内容:インフラ事業、再生可能エネルギー事業他

 ニュースリリース