キッツ、マレーシアUnimech 社の株式取得と資本業務提携を発表

 ㈱キッツ(本社:千葉市美浜区)は9月3日、マレーシアの大手バルブ製造・販売メーカー及び販売代理店であるUnimech Group Berhad((ユニメック グループ ブルハド、マレーシア証券取引所上場、本社:ペナン州i、以下、Unimech 社)との間で、2019 年9 月3 日に株式譲渡契約及び事業提携契約を締結し、資本業務提携について基本合意に達したと発表した。

■資本業務提携の背景

 キッツは、既にスタートしている第4 期中期経営計画(2019~2021 年度)において、バルブ事業で「Global Strong No.2 を目指す」を目標に掲げ、事業拡大に取り組んでいる。海外市場においては、「アジア地域のミドルクラス(ボリューム)ゾーンへの本格参入」を重点目標の一つに掲げ、ASEAN 各国に販売拠点を設立するなどの施策を進めているが、KITZ 及びTOYO ブランド製品の販売はハイエンド市場向けが主体であることから、新たな戦略として、新ブランド製品の開発及び新たな販売チャネルの構築等を検討していた。

 一方、Unimech 社は、マレーシアの大手バルブメーカー及び販売代理店として、アセアン・中国地域を中心に幅広い販売網、調達力を有しており、ARITA ブランド製品を中心に、特にマレーシア・インドネシアのパーム油工業などの軽工業向けに強みを持っている。

 今回、キッツとUnimech 社との間で資本関係を構築し、キッツグループの技術力、Unimech 社の販売力及び両社のブランド力を融合し、また、互いの経営資源を有効に補完し合うことで、製品を使用される顧客の利便性をより一層向上し、ひいては両社グループの企業価値の向上に繋がるものと考えているとしている。

■資本提携の内容

 キッツは、9月3日、Unimech 社の普通株式37,551,132 株(発行済株式総数の25.1%)を1 株当たり1.65 リンギット、総額約61.9 百万リンギット(約15.6 億円)で取得する予定。

■業務提携の内容

(1) Unimech 社の調達力及びマーケティング力とキッツの設計開発力、品質管理能力及び製造技術力を掛け合わせることで、シナジーを創出する。

(2) アジア地域におけるKITZ/TOYO 及びARITA のブランドポートフォリオを構築し、共同で有望な市場を開拓することにより、市場シェアを拡大する。

(3) キッツおよびUnimech 社の販売チャネルを相互に活用し、両社製品の拡販を図る。

(4) Unimech 社が保有する物流及びサービス機能の活用

(5) 合弁会社設立の検討

<Unimech 社の概要>

名称:Unimech Group Berhad(ユニメック グループ ブルハド)

所在地:Suite S-21-H, 21st Floor, Menara Northam, 55 Jalan Sultan Ahmad Shah,

10050 Georgetown, Pulau Pinang

代表者の役職・氏名:Lim Cheah Chooi, CEO

事業内容:産業用バルブ、パイプ、継手等の流体制御機器、燃焼器、計器、ポンプの仕入・製造・販売

資本金:RM107,890,926.77

設立年月日:1996 年10 月25 日

連結経営成績(単位:百万円)/2018年12月期

売上高:6,873、純利益: 490(為替:1リンギット= 25.1 円計算)

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