加賀電子(本社:東京都千代田区)は9月3日、アセ アン地域におけるEMS事業の生産能力増強のため、タイにおける現地法人KAGA ELECTRONICS (THAILAND) CO., LTD.の第2工場を建設すると発表した。
加賀電子は1968年の創業以来、「すべてはお客様のために」の経営理念のもと、顧客からの様々なニーズに応えることを通じて、事業領域を拡大してきた。なかでも、加賀電子が成⻑ドライバーの中核に位 置付けるEMS事業(電子機器の受託製造サービス)では、近年増加する顧客からの要望に対応して海外拠点の拡充を進めてきた。中国、アセアン地域を中心に展開してきた拠点網に、2017年には メキシコ、ベトナム、2018年にはトルコ、インドを加えた。現在、日本を含め10ヶ国/16ヶ所にEMS 生産工場を構えている。
今回のタイ第 2 工場建設による生産能力増強は、加賀電子の既存顧客からの増産要望と新規顧客からの受注に対応するもの。⻑期化が懸念される米中貿易問題の影響を回避した中国からアセアン地域への生産移管の動きも視野に入れ、操業開始後2年内に売上高 100 億円を目指す。
加賀電子は、EMS 事業の競争力強化をテコに、中期経営計画で描く売上高 5,000 億円級の「我が国業界 No.1」の企業グループを形成し、更には兆円級の海外競合企業と伍して戦える「グローバル競争に勝ち残る企業」となることを目指して、グループ経営の規模拡大及び質的向上に取り組んでいく。
<新工場の概要>
事業所名:アマタナコン第2工場(仮称)
所在地:タイ国チョンブリー県アマタナコン工業団地内
延床面積:約5,300m²
稼働予定:2019年12月
生産品目:複合機、プリンタ用の電装基板
従業員数:200人(最大350人)
投資額:約5億円(土地、建物はレンタル)