IHI、ベトナム向け66万kW級石炭火力発電所用ボイラ2基を受注

 ㈱IHIは8月29日、東芝エネルギーシステムズ、CTCI Corporation(台湾台北市)、斗山重工業(韓国ソウル市)とのコンソーシアムとして、住友商事が出資するベトナムVan Phong Power Company Limited(以下、VPCL)から、バンフォン1石炭火力発電所(出力132万kW:66万kW×2基)の設計・調達・建設業務を請負うEPC契約を受注し、このほど着工したと発表した。IHIはボイラおよび付帯設備の供給・据付を担当する。

 この発電所は、VPCLがベトナムカインホア省バンフォン経済特別開発地区で建設・運営・譲渡を行う石炭火力発電所。25年間にわたりベトナム電力公社(Vietnam Electricity:EVN)に対して売電するもので、2023年内の商業運転開始を目指す。

 高い経済成長を続けるベトナムでは電力需要が急増しており、ベトナム政府は、電力の安定供給を最重要課題の一つとして位置づけ、計画的な電力設備の開発を進めている。

 IHIは発電用ボイラをはじめ、エネルギー関連機器や環境設備の豊富な実績を有している。これまでに培ってきた技術を用いて顧客に安心して安定運転してもらえる設備を納入すること、また商業運転開始後もライフサイクルサービスを通じて顧客の安定運転に貢献することで、地域・顧客の課題に取り組んでいく。

 ニュースリリース