タクマ、約130億円投じ播磨工場内に新工場とアフターサービス拠点を建設

 ㈱タクマは8月28日、新工場と顧客の安心な事業運営を実現するためのアフターサービス拠点Supply Chain Lab(サプライチェーン・ラボ)を建設すると発表した。これらの建設により、顧客からの幅広いニーズに対応することで、再生可能エネルギーの活用と環境保全の分野において、社会に大きく貢献していく。

■新工場の建設について

 タクマは、ボイラの生産拠点である播磨工場で、これまで77年間にわたり、高品質で確かなモノづくりを続け、顧客からの信頼を得るとともに、社会のニーズに応えてきた。

 再生可能エネルギーの利用拡大を背景に、タクマのボイラへの需要は依然として高く、現工場は常に高い稼働率で操業している。近年はボイラの大型化や高温高圧化など、顧客のニーズも多様化しており、これらに対応する生産体制を整える必要があることから、工場を更新することを決定した。

    新工場は、高品質なモノづくりの方針を継承した上で、設備構成や配置・動線を抜本的に見直し、生産性と品質を更に高めるとともに、働く人や周辺環境にやさしいサステナブルな工場となるよう計画している。

(コンセプト)

・ 最新設備の導入と作業効率化の推進により、生産性を向上

・ 汽罐報国の精神のもと、最高品質を追求する匠の技術を伝承

・ 新たな時代に必要とされる、人・環境にやさしい生産拠点を創造

■Supply Chain Labの建設について

 タクマが納入するプラントは、社会インフラおよび企業の事業活動の基盤となるものが多く、施設が長期間、安定的な性能を発揮し、顧客に安心して使用してもらうためのアフターサービス体制の整備、拡充が重要と考えている。

 その一環として、施設の安定稼働に欠かせない部品を確実にストックし、迅速に供給できる体制の構築を目的に、ICTを活用したアフターサービス拠点Supply Chain Labを新工場に併設し、顧客の事業運営に貢献する。

(コンセプト)

・ ICTを活用した部品の一元管理と確実なストックにより、顧客に安心を提供

・ 遠隔監視・運転支援拠点Solution Lab(ソリューション・ラボ)と連携したアフターサービス体制 の構築により、顧客満足度を向上

・ 部品共有化の促進により、維持管理コストを低減

<計画概要>

建設予定地:兵庫県高砂市荒井町新浜1丁目2番1号(播磨工場敷地内)

延床面積:新工場 約19,000㎡(付属施設含む)、Supply Chain Lab 約3,500㎡

稼働予定:2022年12月

全体工程(予定)

 2019年度 基本計画

 2020年度 詳細設計、生産設備発注、施工業者選定・発注

 2021年度 新工場着工

 2022年12月 新工場およびSupply Chain Lab稼働開始

 2023年11月 工事完了

投資総額:約130億円(税抜)

 ニュースリリース