日産化学、約20億円投じて富山工場でシアヌル酸を増産

 日産化学(本社:東京都中央区)は89日、富山工場(富山市婦中町笹倉635)内に約20億円を投資し、シアヌル酸製造設備の増強を決定したと発表した。完工は202012月を予定している。

 シアヌル酸を原料として製造される塩素化イソシアヌル酸は、殺菌漂白強化に優れ、生活用水や排水の消毒・殺菌剤として幅広く使用されており、同社でもプール・浄化槽向けに「ハイライト」を製造・販売している。近年では、途上国の飲料水向けやSPA・水景施設、リゾートプールなど使用場面が拡大し、水の衛生に対する社会的な要請の高まりから、世界中でシアヌル酸の需要がますます旺盛になっている。

 同社は、アンモニアを基幹原料とする誘導品展開による、高い自消率・高付加価値製品の製造プロセスを背景に、シアヌル酸の需要拡大に対応できるよう増産体制の整備を進めるとともに、幅広い分野で使用される材料を提供することで、豊かで安全な社会づくりに貢献していく。

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