三菱ロジスネクスト、2020年3月期第1四半期売上は1.4%減

   三菱ロジスネクストが8月5日に発表した2020年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は、1,050億4千8百万円(前年同期比1.4%減少)、営業利益は23億5千3百万円(同54.0%増加)、経常利益は23億8千1百万円(同24.7%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億2百万円(同38.4%減少)となった。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、営業利益は45億4千7百万円(前年同期比22.1%増加)となり、営業利益率は4.3%となっている。

■経営成績に関する説明

 4~6月期における世界経済は、米中貿易摩擦の長期化等による輸出型産業の停滞から、主に製造業を中心に伸び悩みを見せ始めている。各国の内需による下支えはあるものの、欧州内の政治情勢やアジア・中近東での地政学的要因を含めた不透明感の高まりもあり、各企業が設備投資を控える動きも顕著となってきている。国内経済も基本的には底堅い動きとなっているものの、決して力強い伸長を見せているとは言い切れず、オリンピック特需等も一段落を見せたところで、様子見局面に移行しつつあるとの感触もある。物流機器需要についても、今後の経済動向を慎重に見極めようという警戒感から、需要は伸び悩みを見せ始めており、楽観できない状況となっている。

 このような状況のもと、三菱ロジスネクストは現中期経営計画「Perfect Integration 2020」の必達に向け、その3年目にあたる2019年度での収益力強化及び事業基盤の構築に引き続き邁進するとしている。

 三菱ロジスネクスト2020年3月期第1四半期データ

■セグメント業績

<国内事業> 国内事業は、前年同期に物流システムの大型売上があったこと等が影響し、売上高は422億5千7百万円(前年同期比0.4%減少)となった。セグメント利益は、1億1千2百万円(同79.8%減少)となった。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は12億9千1百万円(同25.4%減少)となった。

<海外事業> 海外事業は、売上高は627億9千1百万円(前年同期比2.0%減少)となった。セグメント利益は、前年同期の資材費及び輸送費高騰等の影響を価格に転嫁できたため、22億4千1百万円(同130.1%増加)となった。

 なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は32億5千6百万円(同63.3%増加)となった。

■2020年3月期見通し

 連結業績予想については、2019年7月1日にEquipment Depot, Inc.(旧商号 Pon Material Handling NA, Inc.)の全株式を取得したことに伴い、通期の連結業績予想を修正した。売上高4,900億円(前回予想4,600億円)、営業利益140億円(同150億円)、経常利益130億円(同150億円)、親会社株主に帰属する当期純利益70億円(同90億円)となる見通し。

 三菱ロジスネクスト2020年3月期第1四半期決算短信