東ソー、約50億円投じて南陽事業所(山口県)でクロロプレンゴム(CR)の生産能力を増強

   東ソーは8月1日、南陽事業所山口県周南市)において、スペシャリティ事業を構成する機能性ポリマー製品であるクロロプレンゴム(商品名:スカイプレン®、以下CR)の生産能力増強を決定したと発表した。

 CRは自動車のホースやベルト、各種工業部品の他、接着剤や医療用手袋(※)の用途に使用されており、特に近年は、医療用手袋用途の需要拡大により、タイトな需給環境が継続している。東ソーは同計画により、生産能力増強に合わせ老朽化対策を行い、安定供給を図ると共に伸長する需要拡大に対応し、今後も更なる事業規模の拡大と収益力の強化を図っていく。

<計画概要>

立地:東ソー 南陽事業所

対象設備:CR製造設備

生産能力:デボトル増強後 年間3.7万トン

投資額:約50億円

工期:2019年8月着工、2021年10月完工

※医療用手袋について:主に手術、検診等の医療現場において使用されるゴム製手袋。現在はその素材として、天然ゴムやアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)が主に使用されているが、CRは然ゴムなどに見られるアレルギーリスクが格段に低いこと、また、他の合成ゴム素材に比べた装着感の良さが評価され、代替需要が拡大している。

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