北越工業、2020年3月期第1四半期売上は10.2%増の97億92百万円

 北越工業が7月30日に発表した2020年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は97億92百万円(前年同期比10.2%増)、営業利益は12億94百万円(同13.7%増)、経常利益は12億72百万円(同1.4%増)、四半期純利益は8億57百万円(同4.3%増)となった。

■ 経営成績に関する説明

 4~6月期における国内経済は、緩やかな回復基調を維持したものの、米中貿易摩擦を背景とした中国景気の減速などが輸出の停滞を招いたほか、人件費や原材料高騰などのコスト負担が下押し圧力となった。世界経済は、米国は引き続き堅調さを維持したが、米国の通商政策の動向による世界経済に与える影響や中東の地政学的リスクなど不透明な状況にあった。このような情勢のなかで北越工業グループは、増産対応と生産効率の向上など生産体制の整備を進めてきた。販売面では、さらなる販路の開拓とソリューションビジネスの推進に注力してきた。

 北越工業2020年3月期第1四半期データ

<建設機械事業>

 建設機械事業セグメントは、主にエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車などの事業で構成。売上高は79億63百万円(前年同期比10.9%増)、セグメント利益13億47百万円(同8.2%増)となった。

 国内は主要都市における駅周辺の再開発やインバウンド景気などを背景に、建設機械の出荷が堅調に推移した。海外では最新の排気ガス規制に対応した北米向け製品のシリーズ化が進み、販売が堅調に推移した。利益面は原材料価格の高騰によるコスト負担の増加はあったが、増収効果により前年同期を上回った。

<産業機械事業>

 産業機械事業セグメントは、主にモータコンプレッサ、部品、サービスなどの事業で構成。売上高18億28百万円(前年同期比7.1%増)、セグメント利益3億円(同20.0%増)となった。

 主力のモータコンプレッサの出荷が増加したほか、直販の特殊用途向け製品などの販売が堅調に推移した結果、前年同期比で増収増益となった。

 2020年3月期(2019年度)の連結業績は、ほぼ当初の予想どおりに推移しており、2019年5月10日公表値、売上高410億円(前期比0.1%減)、営業利益55億4,000万円(同2.4%増)、経常利益53億7,000万円(同4.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益35億8,200万円(同4.7%減)を据え置いている。

 北越工業の2020年3月期第1四半期決算短信