極東開発工業、タイ連結子会社の株式譲渡と事業再編を発表

 極東開発工業は7月24日、連結子会社であるTrex Thairung Co., Ltd(以下、TTR社)がタイで展開している事業について、極東開発工業グループが保有するTTR社の全株式を譲渡し、事業を再編することと決定したと発表した。

 極東開発工業および連結子会社である日本トレクス(本社:愛知県豊川市、トレーラ・トラックボディ等の製造)は、2014年5月にタイにおいて、自動車・建機メーカーのサプライヤーで、カーディーラー経営や自社ブランドの自動車販売なども行うTHAI RUNG UNION CAR PUBLIC CO., LTD.(以下、タイルーン社)と泰国三井物産の現地子会社であるMITSIAM INTERNATIONAL, LIMITED(以下、ミットサイアム社)との4社合弁にてTTR社を設立し、2015年10月の工場竣工以来、現地向けのバンボデーおよび特装車の生産・販売を行ってきた。

 しかし、中核製品として期待していたウイングバンの需要が当初想定を大きく下回ったことや、現地の不安定な雇用慣行により操業度が向上しないこと等の要因から、操業以来厳しい環境が続いており、また中期的にも業績の改善が見込めないことなどから、2019年7月をもって極東開発工業、日本トレクスおよびミットサイアム社が保有するTTR社の全株式をタイルーン社に譲渡し、今後は極東開発工業グループとして技術支援を行うことによりタイビジネスの継続を図ることにした。

 今回の事業再編によって経営資源をより投資効果の高い分野に投入し、新たに策定した新中期経営計画 2019-21 ~To the Growth Cycle~(2019年4月1日~2022年3月31日)の達成に向けグループ一丸となって努めていく。

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