日立造船、中国・天津市向けごみ焼却発電プラント設備工事を受注

 日立造船は7月23日、中節能(天津)環保能源有限公司(天津市)より、天津市東麗区で建設されるごみ焼却発電プラント(ストーカ式焼却炉:800トン/日×3炉、発電出力:40MW×2)の焼却炉および関連設備とサービスの供給工事を受注したと発表した。日立造船は、ごみ焼却発電プラントの主要機器である火格子などの設計や機器供給、据付・試運転時のSV派遣(技術指導)業務などを行う。

 近年、中国では経済発展による廃棄物量の増加や環境意識の高まりにより、ごみを衛生的に処理でき、電力供給も可能なごみ焼却発電プラントの需要が高まっている。

 日立造船は、2006年に中国・成都市向けにごみ焼却発電プラントの設備工事を初受注して以降、中国での受注は今回で25件目となり、ライセンシーの実績を含めれば合計135件の受注実績を有している。日立造船およびライセンシーが納めたごみ焼却発電設備による中国での総ごみ処理量は約138,500トン/日、総発電出力は約3,000MWとなり、中国のごみ処理と電力供給に大きく貢献している。

 これまで、日本や欧州の一部を除き、世界におけるごみ処理は、野積みや埋立がほとんどだったが、経済発展や環境意識の高まりにより、より衛生的なごみ処理や発電が可能なごみ焼却発電プラントの需要が中国以外に東南アジアや中東、東欧などの地域で高まっている。

 日立造船は、ごみ焼却発電プラントの世界的リーディングカンパニーとして、ごみの衛生的処理を通じた環境問題解決や再生可能エネルギーの普及を通じ、国連の定めるSDGs(持続可能な開発目標)達成に積極的に貢献していく。

<受注概要>

発注者:中節能(天津)環保能源有限公司(天津市)

工事名称:天津東麗ごみ焼却発電プラント建設工事

日立造船業務:火格子など焼却炉にかかわる設計、機器供給、据付・試運転時のSV派遣業務など

施設規模:ストーカ式焼却炉(800トン/日×3炉)、発電出力:40MW×2

建設地:中国・天津市東麗区

完工時期:2021年3月

 ニュースリリース