・ウズベキスタン共和国エネルギー省との覚書に調印
・東京開催の「第15回日本ウズベキスタン経済合同会議」における成果の一つ
・昨年の合同会議でウズベクエネルゴと締結したO&M(運転・保守)の協力関係をさらに強化
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は7月18日、ウズベキスタン共和国のエネルギー省ならびに三菱商事と、火力発電所の運転および保守を支援する包括サービスメンテナンスプログラム(CSMP:Comprehensive Service and Maintenance Program)に関する協議を前進・加速化させていくことで合意し、覚書(MOU:Memorandum of Understanding)に調印したと発表した。両国の貿易・経済発展促進を目的に、このほど東京で開催された「第15回日本ウズベキスタン経済合同会議(注)」における合意事項の一つで、昨年10月25日に開催された第14回日本ウズベキスタン経済合同会議にて締結したMOUを前提にさらなる推進を確認したもの。
MOUには、同国エネルギー省のシェルゾッド・ホジャエフ次官、三菱商事の中西勝也常務執行役員電力ソリューショングループCEO、およびMHPSの河相 健社長が調印した。調印式には、日本ウズベキスタン経済委員会で会長を務めるウズベキスタンのエリョール・ガニエフ副首相と佐々木幹夫同委員会会長が立ち会った。
今回のMOUのテーマであるO&M(運転・保守)技術向上に向けたCSMPは、MHPSが設備を供給した同国発電公社(旧ウズベクエネルゴ)が運営するナヴォイ(Navoi)、ならびに現在建設中のナヴォイ2(Navoi2)、トゥラクルガン(Turakurgan)の両発電所を対象とするもの。具体的には、各発電所のガスタービンに対して部品供給や定期検査向け技師派遣を行うとともに、同公社の技術者へのIoTを利用したO&Mに関するトレーニングを通して、質の高いO&M技術を同公社に提供し、将来的には同公社技術者によるガスタービンのO&M技術向上を目指すというもの。
発電公社は、石炭、石油、天然ガスを燃料とする電力事業を展開して、同国内のほぼすべての電力をまかなっている国営電力会社。同公社が保有する電力設備容量は1,210万kWに達しており、MHPS製の設備は建設中のものを含め同容量の20%を占めるものとなっている。
MHPSは今後も、同国発電公社との良好な関係を維持・発展させながら、同国の安定的かつ効率的な電力事業運営に貢献していく。
(注)日本ウズベキスタン経済合同会議は、1994年に設立された日本ウズベキスタン経済委員会により運営されている会議。同会議には両国政府要人が参加して、両国間の貿易・投資拡大などを協議する。
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