㈱不二越が7月4日に発表した2019年11月期第2四半期(2018年12月~19年5月)連結業績によると、売上高は、1,271億65百万円(前年同期比2.0%増)、このうち、国内売上高は692億7百万円(同8.9%増)、海外売上高は579億57百万円(同5.2%減)となった。利益面は、販売価格の引き上げやコストダウンに取り組んだが、為替相場が円高で推移したことに加え、原材料やエネルギー価格の上昇、人件費等が収益を圧迫し、営業利益は74億81百万円(同7.8%減)、経常利益は66億4百万円(同6.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は42億12百万円(同6.3%減)となった。
■経営成績に関する説明
第2四半期累計期間におけるグループを経営環境は、米中通商問題の影響が拡大し、中国を中心に世界経済は減速感が高まった。また、国内景気は緩やかな回復基調が続いたものの、産業機械分野を中心に先行きが不透明となるなど、経営環境は総じて混沌とした状況になりつつある。不二越グループは、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、海外の現地ユーザーをはじめとした新規開拓や、新商品の市場投入などによる受注・売上拡大に取り組んできた。また、中長期的な業容の拡大と足下の収益構造の改善に向けて、開発・営業・生産体制を強化してきた。
■セグメント業績
機械工具事業:中国市場で減速の動きがあったものの、国内市場は堅調に推移し、また、工具を中心とした新商品投入効果や工作機械の大型案件もあり、売上高は454億77百万円(前年同期比6.4%増) となり、営業利益は34億81百万円(同20.7%増)となった。
部品事業:建設機械分野の需要は底堅く推移したものの、自動車・産業機械分野で一部減産の動きがあり、売上高は723億4百万円(前年同期比1.2%減)、利益面では、原材料価格の高騰等の影響もあり、営業利益は29億87百万円(同31.7%減)となった。
その他の事業:特殊鋼の堅調な需要と販売価格の引き上げ等により、売上高は93億82百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益は10億11百万円(同23.6%増)となった。
■2019年11月期の見通し
2019年11月期連結業績予想については、売上高2,600億円(前期比3.1%増)、営業利益170億円(同11.1%増)、経常利益155億円(同11.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益105億円(同17.4%増)と、2019年1月15日発表の予想数値を変更していない。
コメントを投稿するにはログインしてください。