・搭載機が8機種に増加、世界全エリアで販売が伸びる
シチズンマシナリー(本社:長野県北佐久郡御代田町)は7月4日、切削加工おける長年の課題であった、切りくずに関するさまざまな課題解決を実現するLFV(低周波振動切削)技術搭載機の出荷台数が4月に累計1,500台を突破したと発表した。
シチズンマシナリーは、LFV技術の搭載を2013年から開始し、2016年に主軸台移動形のロングセラー機種であるCincom「L20」に搭載、その後徐々に搭載機種を拡大させている。また国内に続き、2016年秋には欧米での販売をスタートし、翌年にはアジアでの販売を開始した。一度購入すると、LFVの良さを体感できリピート購入につながるなど、LFV搭載機を希望される顧客が世界中で増加している。
LFV技術とは、シチズン独自の制御技術により、サーボ軸を切削方向に振動挙動させ、切削中に刃物のあたらない「空振り」する時間を設けることで切りくずを分断させる加工技術。これにより、小径深穴加工の効率向上や、切りくずが長くなりやすい難削材旋削加工においても切りくずが細かく分断できるなど、ワーク表面への傷防止や切粉容量の大幅縮小などにより、長時間高精度加工を実現する。
2019年6月にコストパフォーマンスと優れた機能性を兼ね備えたCincom「A20」のLFV技術搭載機の販売を開始し、LFV搭載機が8機種となった。同社では、これからもさらに搭載機種を増やしていく予定で、切りくずの課題に限らず、顧客に加工技術ソリューションを提供し続ける。
シチズンマシナリーのLFV技術は、水平方向、垂直方向のいずれか1軸切削時のみのLFV技術加工に限らず、円弧部や、斜め(テーパー)部などの加工時においても、2軸とも振動・補間を行なってLFV技術加工ができることを特長としている。
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