電源開発、米イリノイ州シカゴ近郊に120万kWのガスコンバインドサイクルであるジャクソン発電所を建設

 電源開発((以下、Jパワー、本社:東京都中央区)は6月28日、2019年6月26日開催の取締役会において、米国現地法人(J-POWER North America Holdings Co., Ltd.)を通じて、米国イリノイ州シカゴ近郊に120万kWのガスコンバインドサイクル(以下、CCGT)であるジャクソン発電所を建設することを決議したと発表した。

 Jパワーは2005年に現地法人を設立。長期売電契約付の既設案件の一部権益買収案件(2006年、フロンティア発電所)により米国電力市場へ本格参入を果たし、その後長期売電契約付の新規開発案件(2010年、オレンジグローブ発電所)、さらには自由化市場向けピーク電源の権益買増案件(2016年、エルウッド発電所)、自由化市場向けCCGTの一部権益買収による建設初期段階から開発参加(2017年、ウェストモアランド発電所)と、米国電力市場で様々な知見を蓄積してきた。

 この開発事業は、米国で最も大規模な自由化市場であるPJM(※1)市場内のComEd(※2)地域において、Jパワーが2007年から運営参画してきたエルウッド発電所の隣地に発電所を建設するもの。ジャクソン開発地点は、大需要地であるシカゴ都市圏近傍。

 2016年以来、米国現地法人のJ-POWER USA Development Co., Ltd.は、米国における10年以上の発電所運営経験を活かし、自社開発案件として、ジャクソン発電所の開発を進めてきた。

 2019年6月26日に発電所建設に着工し、2022年4月の営業運転開始を目指して建設工事を進めていく。ジャクソン発電所は、Jパワーにとって米国市場では累計12件目、PJM市場では同5件目となる。

 Jパワーは、2015年に発表した中期経営計画に基づき、自由化の先進市場であり、豊富な事業機会が見込める米国において、多様な販売形態を取り入れながら業容拡大を図るとともに、2025年度の海外持分出力1,000万kWの実現を目指して、海外発電事業を推進していく。

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