日本精鉱、「日本アトマイズ加工」つくば工場で新工場棟建設と金属粉生産能力増強を検討

 日本精鉱は6月27日、連結子会社である日本アトマイズ加工(本社:千葉県野田市)のつくば工場(茨城県牛久市)における新工場棟建設および金属粉生産能力増強の検討開始を決定したと発表した。

   日本アトマイズ加工が生産する電子部品用金属粉は、通信機器、自動車の電子制御化、IoT、AI、5Gなどの普及を支える電子部品の素材に使用されている。電子部品の需要の拡大が中長期的に見込まれる一方、品質・機能・安定供給に対する要求水準が高まっている。競争力のあるものづくりを進めていく中で、こうした市場ニーズに対応することを目的として、同社のつくば工場の敷地内に、新たに工場棟を建設し、同工場での電子部品用金属粉の生産能力を約50%増強する計画について、本格的な検討に着手することとしたもの。

 日本精鉱グループは、2019年度を初年度とする3ヶ年の中期経営計画において、「グループ力・製品力・人財力・収益力を高め既存事業の拡大と新規事業の開拓を行う」ことを基本方針に掲げている。具体的な施策として、グループ経営の強化、競争力のあるものづくり、価値を創造することができるひとづくり、たゆまぬ改善による事業基盤づくりを行うこととしている。

<計画の概要>

予定地:茨城県牛久市桂町2200番地47

建築面積:約4,900㎡

生産品目:水アトマイズ法による電子部品用各種金属粉

総投資額:20億円前後(未定)

竣工予定:2021年度(目標)

 ニュースリリース