安藤ハザマとイクシス、施工自動化装置の「BIMデータと連携した自律走行ロボット」を共同開発

・BIMデータを利用した自己位置認識技術により施工の自動化を目指す-

 安藤ハザマ㈱イクシス(本社:神奈川県川崎市)は6月19日、建築工事における施工自動化装置の基盤となる「BIMデータと連携した自律走行ロボット」を共同開発したと発表した。建築現場における材料の取り付け作業やそのアシスト、および資機材の運搬や検査・点検など、さまざまな作業の自動化装置にロボットの技術を搭載することにより、作業を省力化し、生産性の向上につながる。両者は今後、ロボットの軽量化および自己位置認識技術の高度化を図り、施工の自動化技術と連携した装置を開発、実用化し、現場への展開を目指していく。

 建設産業では、技能労働者不足が懸念される中、生産性の向上と共に魅力ある産業への変革が喫緊の課題となっており、現場における作業の効率化、苦渋作業や危険作業の削減が求められている。その対策として、安藤ハザマはICTを活用し、生産性および安全性の向上を目的とした自動化技術の開発に取り組んでいる。

 「自律走行ロボット」は、建築工事の施工を自動化する上でロボットが建物内のどの位置に存在しているかを高精度に認識するために開発したもので、その位置を測定するためのプリズム自動追尾型測量機およびロボットの移動指示と位置確認を行う「位置認識・移動制御システム」から構成されており、BIMデータと連携した自己位置認識技術により制御されている。なお、システムとロボットおよび測量機のデータ交換は、無線LANにより行う。

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