スチールプランテック、AI・IoT技術開発プラットフォームを整備、AI活用人材育成にも着手

 製鉄プラントエンジニアリングメーカーのスチールプランテック(本社:横浜市港北区)は6月14日、AI・IoT技術を活用した高機能化商品(スマートプロダクツ)の開発環境整備を目的として、データ解析プラットフォームを導入し、5月より運用を開始したと発表した。

 このプラットフォームは高度なプログラミングや分析の専門知識がなくともAIの利用やビッグデータ解析が可能となる開発基盤で、クラウドベースでだれでも利用できるシステムとして社員に開放し、全社をあげてスマートプロダクツ開発を加速させる。

 また、デジタル情報通信技術が進歩しモノづくりの改革が志向されているなか、AIやIoT技術を活用し、既存商品の「モノ」と「サービス」の付加価値を高める開発を加速するため、この4月に組織改正を行い、スマートプロダクツ開発部を新設した。

 さらに、開発スピードを高めるため、人材育成面にも力を加える。5月よりIoT分野の専門家を講師として招き、「データサイエンス講座」を開始した。この講座では講義に加えてハンズオン形式での実践経験を通じて、社内データサイエンティストの育成を図る。

 今後、同社の商品である電気炉、連続鋳造、条鋼圧延、プロセス機器、プロセスラインの各分野で、AI・ビッグデータ解析や画像応用による品質向上・操業改善、ロボットを活用した工場の安全・省力化、プロセスデータ分析に基づく操業支援サービスなどの開発につなげ商品化を目指す。

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