シチズンマシナリー(本社:長野県北佐久郡御代田町)は6月19日、自動旋盤の旗艦機種である、マルチステーションマシニングセル「MC20」の生産を6月末までに本社軽井沢工場から佐久事業所(長野県佐久市中込)に移管し、2021年度年間生産100台に向けて増産を開始すると発表した。
「MC20」は、旋盤機構の加工モジュールを3台、または4台搭載し、その組み合わせにより様々な加工工程に対応し、同社の事業コンセプトである『個の量産』を実現する、自動旋盤の旗艦機種。省スペースながら、大量生産の超高生産性と変種・変量生産を両立できることが、自動車業界をはじめ、様々な業界から好評を得ており、年々受注が増加している。最近では、販売先も大手企業から中堅企業まで広がり、また複数台をつなげた機械レイアウトも増加しているため、佐久事業所へ生産移管し、組立エリアを拡大する。
なお、これに合わせ高精度チャッカーマシン「GNシリーズ」の生産も佐久事業所に移管させ、本社軽井沢工場は今後、Cincomブランド製品の増産体制を整える。
■「MC20」の特長
・3台または、4台分の単軸旋盤を1台に集約し、単位面積当たりの生産性を飛躍的に向上。
・従来の2主軸の自動旋盤の限界を超える高生産性と変種・変量生産を両立。
・単工程を連結した生産ラインと比較して、移設や生産品種の変更が容易。
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