㈱神鋼環境ソリューション(本社:神戸市中央区)は6月14日、静岡県富士市と「富士市西部浄化センター消化ガス発電事業」に関する基本協定を締結したと発表した。
神鋼環境ソリューションは、富士市西部浄化センター内に発電設備を建設し、処理場で発生する消化ガスを富士市から買い取り、「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)*1」の適用を受けた民設民営の消化ガス発電事業を行う。同事業により下水汚泥の処理過程で発生する消化ガスの有効利用を促進し、地球温暖化防止に貢献する。また、同事業は既設消化設備の施設改築事業を含んでおり、神鋼環境ソリューション技術を活用した施設機能の向上及び発生汚泥量の減量化を目指す。
今後、今年8月末までに富士市と事業契約を行い、2021年3月末までに建設を行った後、同年4月より発電事業を開始する予定。
<発電事業の概要>
事業名:富士市西部浄化センター消化ガス発電事業
事業方式:民設民営方式
事業場所:静岡県富士市宮島1260番地(富士市西部浄化センター内)
施設概要:消化ガス発電設備 一式
年間発電量(最大):約3,000,000kWh/年
発電事業期間:2021年4月1日~2041年3月31日
※発電事業開始日は計画段階のもので変更になる場合あり。
(*1)再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)
再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度。電力会社が買い取る費用を電気利用者から賦課金という形で集め、今は まだコストの高い再生可能エネルギーの導入を支えていく。この制度により、発電設備 の高い建設コストも回収の見通しが立ちやすくなり、より普及が進む。
画像・上:事業スキーム
画像・下:完成予想図
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