三井化学、タイのPPコンパウンド生産能力を増強

 三井化学は5月31日、ポリプロピレン(PP)コンパウンドのグローバルでの需要拡大に対応するべく、タイの Grand Siam Composites Co.,Ltd.(本社:バンコク、画像は マプタプットの工場外観)に生産設備を増設すると発表した。

 三井化学グループは現在、世界 8つの地域(日本、アメリカ、メキシコ、欧州、タイ、中国、インド、ブラジル)に製造拠点を、5つの地域(日本、アメリカ、欧州、タイ、中国)に研究拠点を有し、自動車の軽量化に貢献する高品質なPPコンパウンドの生産・販売・研究体制を強化している。昨今の環境規制の強化による自動車の軽量化ニーズは世界中で高まっており、ニーズに合致した PP コンパウンドを使用したバンパーやインパネ材等の需要は年々増加している。(海外関係会社

 今回の増強により、拡大するアジア市場での供給力を強化するとともに、グローバルな供給体制を拡大し、アジア拠点の自動車メーカー、部品メーカーに対して、高品質な製品を安定的に提供する。

 三井化学グループは、世界的に拡大する需要を的確にとらえ、重点分野の一つであるモビリティ事業の更なる事業拡大を進めていく。

 <増強内容>

工場立地:タイ マプタプット工業地区

生産能力:13,000 トン/年

スケジュール(予定):2020 年5 月完工、6 月営業運転開始

<Grand Siam Composites Co.,Ltd.の概要>

設立:1996 年2 月

資本金:63.7 百万バーツ

出資:三井化学 45.2%、SCG ケミカルズ 46.2%、プライムポリマー 3%、その他 5.6%

社長:浅見 和範

事業内容:PP コンパウンドの製造、販売

 ニュースリリース