日立、タイ・スワンナプーム国際空港向けにエレベーターなど合計174台受注

  ㈱日立製作所㈱日立ビルシステムは5月30日、タイの昇降機販売・サービス会社であるHitachi Elevator (Thailand) Co., Ltd.(以下、日立エレベータータイ社)を通じて、タイ空港公社(AOT::Airports of Thailand Public Company Limited)が拡張工事を進めているスワンナプーム国際空港(画像は外観イメージ)向けのエレベーター・エスカレーター・動く歩道計174 台を、タイ航空公社から建設委託を受けているタイのPower Line Engineering Public Company Limited(パワーライン社) とChina State Construction Engineering (Thailand) Co., Ltd.(中国建築社)の共同事業体であるPCS Joint Venture(PCS社)より、受注したと発表した。今回の受注は、タイにおける日立グループの昇降機の受注としては過去最大級となる。

 タイの昇降機新設市場は、年間約6,000台の需要があり、今後も安定的な推移が見込まれる東南アジア最大規模の有望な市場。日立は、1974年にSiam Motors Co., Ltd.(サイアムモーターズ社)と代理店契約を締結して市場参入し、1991年には両社が合弁でSiam-Hitachi Elevator Co., Ltd.(サイアム日立エレベーター社)を設立、1992年には工場を新設して、タイの昇降機業界をリードしてきた。

 スワンナプーム国際空港は、バンコク市中心部の東方約30キロメートルのサムットプラカン県ノングハオに位置し、2006年に開港した。2018年の旅客数は約6,300万人で、国際線旅客数では世界第9位の国際空港である。現在、旅客処理能力拡大に向けて拡張工事が進められており、新たに4階建てのサテライトコンコースビルが建設され、2020年4月に運用が開始される予定。

 日立エレベータータイ社は、今回、スワンナプーム国際空港向けにエレベーター53台、エスカレーター83台、動く歩道38台の計174台を受注した。タイおよび中国の工場で製造し、2020年中に全台納入予定。日立は、これまであるワンナプーム国際空港に100台以上の昇降機を納入しており、安定的な稼働実績を高く評価され、今回の受注に至った。

 日立と日立ビルシステムは、今後も、安全・安心・快適な昇降機や、都市空間における顧客のさまざまな課題解決に貢献するサービスをグローバルに提供し、持続可能な社会の実現に貢献する。

<受注したエレベーターの概要>

用途:エレベーター(乗用)

定格速度:60m/分

積載質量:1,000 / 1,600 / 2,000kg

台数: 53台

画像:拡張工事完了後のスワンナプーム国際空港の外観(イメージ)

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