トヨタ、ミャンマーに新工場、市場拡大見据え2021年からハイラックスを現地生産

 トヨタ自動車は5月30日、トヨタとしてミャンマーで初めてとなる車両生産会社Toyota Myanmar Co., Ltd.(以下、TMY)を設立、2021年2月よりハイラックスを現地生産することを決定したと発表した。

 ミャンマーの自動車市場は、経済の発展に伴い、近年、新車需要が大幅に伸長している(18年市場 :約1.8万台、前年比2.1倍増)。トヨタは現在、ミャンマーにおいて、輸入によりハイラックス、ヴィオス、ラッシュ等の車両を販売しているが、今後も着実に拡大する市場を見据え、今年6月にTMYを設立する。

 TMYの新工場は、最大都市ヤンゴンの南部近郊に位置するティラワ経済特区に建設を予定しており、投資額は約5,260万米ドル(約58億円)を見込んでいる。新規雇用は約130人を予定しており、2021年の稼働当初はSKD(セミノックダウン方式)でハイラックスを年間能力約2,500台で生産予定。

 トヨタは、今後もミャンマーの顧客ニーズに合った商品やサービスの提供に尽力すると共に、ミャンマーの産業の発展に貢献すべく、現地生産を通じて、モノづくり人材の育成に努めていく。

<TMY 概要>

所在地:ミャンマー連邦共和国、ティラワ経済特区

出資比率:トヨタ自動車株式会社85%、豊田通商株式会社15%

設立時期:2019年6月(予定)

社長:殿塚 禎久

生産能力:2,500台/年(1直)

生産車種:ハイラックス

生産開始:2021年2月

従業員数:130名程度

 ニュースリリース