NTN、インドネシアでIGP社と等速ジョイント事業の合弁契約を締結

・増加するFF車に必要不可欠な等速ジョイントを現地生産

・2020年8月から量産開始

   NTNは5月24日、インドネシアの自動車市場で需要が拡大する前輪駆動車(FF車)に向けて、FF車に必要不可欠な等速ジョイントの供給拡大を目的に、アストラグループPT. Inti Ganda Perdana(以下、IGP社)と合弁契約を締結し、ジャワ島西部・カラワン地区(KIM工業団地)に、等速ジョイントを製造する合弁会社を設立すると発表した。

 インドネシアでは各種の環境規制等を背景に、自動車市場においては車軸懸架(リジッドアクスル)方式の後輪駆動車(FR車)から、前輪駆動車(FF車)への生産シフトが加速している。これに伴い、FF車に必要不可欠な駆動部品である等速ジョイントの需要も急拡大が見込まれている。NTNは、アセアン・南アジア地域においては、タイ・インドで等速ジョイントの現地生産を行っているが、これまでインドネシアで等速ジョイントの現地生産は行っていなかった。

 このような状況の下、インドネシアのアストラグループで自動車部品の製造を担うIGP社と、等速ジョイントの現地生産に関する合弁事業を検討し、インドネシア市場における現地生産の必要性と、販売・シェア拡大という双方の目的が一致したことにより、このほど合弁契約を締結することに至った。

 今後は、近く合弁契約に基づく新会社を設立し、2020年8月の量産開始を目指して工場の建設を進める。インドネシアで初めて現地生産を行うことによって、顧客対応の迅速化と納入リードタイムの短縮を実現し、インドネシア自動車市場におけるプレゼンス向上と、等速ジョイントの圧倒的なシェア確保を目指した事業展開を進める。

<合弁契約と新設会社の概要>

会社名:PT. Astra NTN Driveshaft Indonesia

事業内容:等速ジョイントの製造

資本金:1,200億ルピア(約12億円、1ルピアは約0.01円)

出資比率:IGP社 51%、NTN 49%

所在地:Kawasan Industri Mitrakarawang, Kabupaten Karawang, West Java, Indonesia

敷地面積:約18,000㎡

延床面積:約8,500㎡

 ニュースリリース