三菱ケミカル、「Science & Innovation Center」に新研究棟を新設

・デジタル化と知の融合によりイノベーション創出を加速

 三菱ケミカルは5月22日、最新鋭デジタル設備の導入、社内外のコミュニケーションの活性化等によるイノベーション創出を図るため、三菱ケミカルScience & Innovation Center(横浜市青葉区)に新たな研究棟(画像は外観イメージ)を建設すると発表した。

 三菱ケミカルの研究開発は「常にイノベーションを生み続け、持続的に社会に貢献するワールドクラスの研究開発部門となる」ことをビジョンとして掲げている。これまで、(1)研究成果の事業化推進や次世代事業の創出を担う「新事業創出部」の設置、(2)フェロー/エグゼクティブフェロー制度の新設、(3)執務時間の10%を自由な研究に使える「10%カルチャー」の導入、(4)社内ベンチャー制度の導入など、研究者の自由度を高め、高度な専門性を有するスペシャリストを志向する風土を醸成することを通じて、イノベーションを生み出す環境を整えてきた。

 また、Science & Innovation Centerについては、今年4月に従来の「横浜研究所」から改称し、サイエンスに近い基礎研究を中心に担い、社内外とコミュニケーションを図りながらイノベーションを生んでいく組織としての位置付けを明確にした。

 今回のScience & Innovation Centerにおける研究新棟建設は、上記の施策をさらに推進するとともに、次の施策/設備を導入することで、持続的に社会に貢献するイノベーションを生み出し続ける研究開発体制を確立することを目標としている。

[1]ビッグデータやAIの活用を可能とする最新鋭デジタルインフラ(ハイパフォーマンスコンピュータや実験データ電子化システムを含む)導入

[2]試薬管理の自動化システムや生体認証等による最新のセキュリティシステム導入

[3]コラボレーションエリアやウェブ会議システム等社内外のパートナーとリアル/バーチャルに繋がる設備の導入とオフィス環境の改善

[4]研究オフィスと実験設備の機能統合によるコミュニケーションの推進と業務効率化

<新研究棟の概要>

所在:横浜市青葉区鴨志田1000番地

敷地面積:約10,000㎡

計画概要:地上6階、地下1階(延床面積 約45,000㎡)

竣工時期:2021年末予定

 ニュースリリース