ナブテスコ、舶用2サイクル電子制御主機関に使用される電子制御油圧バルブ状態の監視BOXを製品化

 ナブテスコは5月22日、舶用2サイクル電子制御主機関に使用される電子制御油圧バルブの状態基準保全(CBM)のための状態監視 BOXを製品化したと発表した。

 ナブテスコが2010年に同バルブを製品化して以来、累計販売台数は16,000台を超えており、今後は保守対応が重要になっていく。同バルブに状態監視 BOXを装備することで、重要コンポーネントである比例制御弁の状態をモニタリングする。モニタリングにより取得したデータをナブテスコ独自のアルゴリズムを用いた解析によりバルブの劣化や異常を予知することで、最適なタイミングでのメンテナンスが可能となる。船内で取得したデータは船陸間通信により陸側でも閲覧することが可能。

 これらナブテスコが提供する状態監視システムにより、サービスエンジニアが訪船せずに常時リアルタイムで状態を診断、予測できることによって、顧客での保守コストの削減やダウンタイムを極小化出来るようになる。

 ナブテスコはこの技術を他製品へ展開し、CBMの発展に寄与することで、今後も船舶の安全・快適な航海に貢献していく。

※状態基準保全(CBM:Condition Based Maintenance)とは、予防保全の考え方の一つで、製品の状態に応じてメンテナンスを行うこと。不具合発生の未然予防の他に、必要と判断されたタイミングでメンテンナンスを実施することで、安定稼働、コスト低減にもつながる。

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