オカダアイヨンが5月14日に発表した2019年3月期(2018年度)連結業績によると、売上高178億66百万円(前期比16.0%増)、営業利益15億24百万円(27.5%増)、経常利益15億60百万円(22.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益10億円(50.2%増)となった。
■セグメント別業績
国内セグメントは、売上高119億96百万円(7.9%増)となった。機種別には、主力の圧砕機は旺盛な再開発・建替え需要を背景に生産体制の強化が寄与し、売上高は63億09百万円(7.4%増)、環境関連機器は排ガス規制の影響が薄れ売上が回復した結果、売上高は14億02百万円(22.3%増)となった。一方、油圧ブレーカは戦略商品の売上寄与はあったものの売上高は8億38百万円(11.1%減)となった。
また、アフタービジネスについては、原材料売上高は11億76百万円(1.0%減)、修理売上高は8億42百万円(4.8%増)となった。その結果、セグメント利益は9億81百万円(14.0%増)となった。
海外セグメントは、売上高30億61百万円(11.2%増)となった。主力地域の北米で営業力を強化し、南部のパイプライン工事関連等の堅調な需要を着実に取り込んだほか、現地法人化を睨んで前年度にオランダ駐在員事務所を開設した欧州でも順調に販売代理店を増やす等、米欧での売上が増加した。その結果、セグメント利益は3億95百万円(1.1%増)となった。
2018年度から通年での連結寄与となる南星セグメントは、売上高28億08百万円(83.2%増)となった。販売内容の主なものは、林業機械、金属スクラップ関連機器、ケーブルクレーン、舶用クレーン等となっている。セグメント利益は、一過性の保険費用負担がなくなったこと等により1憶94百万円(前年はセグメント損失11百万円)となった。
■2020年3月期(2019年度)の見通し
次期の見通しについては、国内外の政治リスクや地政学リスク等の懸念材料はあるものの、全国各地の老朽インフラの再整備や首都圏を中心とした都市再開発等による需要拡大が、引き続き期待されるものと思われる。このような環境下、オカダアイヨングループは国内で営業基盤の拡大、生産体制の強化、市場ニーズを先取りした新商品の開発等に加え、㈱南星機械とのシナジー効果の最大化を図ると共に、海外で成長の見込める市場の開拓に取り組み、更なる業績向上に努めていく。
2020年3月期(2019年度)連結業績は、売上高 188億円(前期比5.2%増)、営業利益 17億50百万円(14.8%増)、経常利益 17億50百万円(12.2%増)、当期純利益 11億20百万円(11.9%増)を見込んでいる。
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