日精エー・エス・ビー機械が5月10日に発表した2019年9月期第2四半期(2018年10~19年3月)連結業績によると、売上高は、122億58百万円(前年同期比91.9%)となった。
受注高は126億65百万円(前年同期比86.7%)と、好調だった前年同期を下回った。これは、「ゼロ・クーリングシステム」の投入により、顧客からの引き合いは活発な状況が続いているものの、外部環境の変化により顧客需要が一部市場で弱含んでいるため。期間末現在の受注残高は、104億87百万円(前年同期末比101.6%)と、前期(2018年9月期)の各四半期末の平均受注残高と同水準を維持した。
利益面については、売上減に加え、第1四半期の戦略的先行投資費用の集中計上と大型機生産拠点である国内工場の操業度が低下した結果、売上総利益は51億65百万円(前年同期比80.6%)、営業利益は13億99百万円(同50.3%)とそれぞれ減益となった。なお、本業での調達・生産・出荷・販売プロセスにおける従来の高収益構造に変化はなかった。
製品別売上高については、金型が37億72百万円(前年同期比98.6%)とほぼ横ばいだったのに対し、ストレッチブロー成形機が62億24百万円(同88.6%)、付属機器が7億72百万円(同89.4%)、部品その他が14億88百万円(同91.6%)とそれぞれ減収となった。
■セグメント業績
<米 州>
北米市場は堅調に推移しているものの、中南米市場で前期大幅増収の反動減により、地域全体の売上高は27億92百万円(前年同期比71.2%)と減収となった。セグメント利益も減収の影響などにより、7億12百万円(同63.1%)と減益となった。
<欧 州>
欧州の景気減速の影響を受けて、地域全体の売上高は23億28百万円(前年同期比75.1%)と減収となった。セグメント利益も7億46百万円(同58.4%)と減益となった。
<南・西アジア>
ドバイの販売法人が増収になったことにより、地域全体の売上高は45億84百万円(前年同期比103.3%)と増収となった。一方、セグメント利益はインド工場の固定費増加により、7億92百万円(同83.7%)と減益となった。
<東アジア>
主要市場の中国などで増収となり、地域全体の売上高は10億75百万円(前年同期比168.5%)と増収となった。セグメント利益も、増収により2億28百万円(同124.1%)と増益となった。
<日 本>
売上高は14億76百万円(前年同期比118.6%)と増収となった。セグメント利益も、4億68百万円(同124.5%)と増益となった。
■2019年9月期の見通し
2019年9月期連結業績は、外部環境の変化により顧客需要が一部市場で弱含むなど、経営環境は、やや低調に推移していることなどを踏まえ、売上高280億円(前期比0.6%減))、営業利益41億円(同19.9%減)、経常利益43億円(同18.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は30億円(同31.%減)と前回予想を下方修正した。
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