クボタ、日・欧に「イノベーションセンター」を設置

・オープンイノベーションを推進、新領域の事業、製品、サービスの創出を加速

 ㈱クボタは5月10日、農業、建設業などの事業領域における新たな事業、製品、サービスの創出を推進する部門として「イノベーションセンター」を日・欧に設置すると発表した。社外パートナーと連携しながら、ICTやAIなどの先進技術を積極的に取り込むためオープンイノベーションを推進し、新たな事業、製品、サービスの創出を加速していく。

 クボタはこれまで、農業機械や建設機械といった製品ごとの開発部門が主体となり、先端技術や要素技術を担う社内の研究開発部門と連携して、顧客のニーズに応える製品の開発を進めてきた。現在、事業のグローバル化や製品ラインナップの拡充に対応するため、国内外で研究開発拠点の整備・強化を進めている。

 一方で、食の安全や環境保全など社会の持続可能性に対する意識の高まりといった顧客の変化に対応するためには、従来の製品の枠にとどまらず、ICTやAIなどの先進技術を活用した「システムソリューション」などの新たな価値の提供も求められている。加速度的に進化するICTやAIなどの先進技術などを速やかに取り込むためには、ベンチャー企業や異業種企業、大学、研究機関等の社外パートナーとの連携(オープンイノベーション)は欠かせない。

 そのためクボタは新設する「イノベーションセンター」が主体となり、既存製品領域の枠を越えた事業、製品、サービスの企画・立案と、社外パートナーへの出資や共同研究を通じてオープンイノベーションの推進を図り、顧客の期待を超える新たな価値創造を目指していく。

 「イノベーションセンター」は地域ニーズにきめ細かく対応するため、日本と欧州に設置する。将来的には他の地域での設置も視野に入れている。

<新組織の概要>

名称:イノベーションセンター

新組織の役割:農業、建設業領域における新規事業、製品・サービス創出のための調査・企画立案と事業化推進

設置時期:2019年6月(国内)、2019年7月(欧州)

 ニュースリリース