住友重機械、射出成形機生産品質管理システム「i-Connect」を発売

 住友重機械工業は5月8日、射出成形機生産品質管理システムi-Connectを日本で先行発売し、今後はアジア、北米などでも順次発売すると発表した。

 i-Connectは、射出成形機に最適化された生産管理・品質管理システム。IoT化のニーズに対応し、ネットワークに接続された射出成形機の型締力やピーク圧力、クッション値などの各種データを収集、蓄積し生産管理や効率化、成形品の品質管理に役立てることが可能になる。

 このシステムは、住友重機械グループ共通のICTプラットフォームを使用している。今後、同社は射出成形機以外の事業分野においても、データ収集、品質管理、故障診断等、様々な分野でICTを活用し、顧客価値向上を目指していく。

■生産品質管理システムi-Connect の特徴

1.成形セル管理

 成形工程における成形セルは、射出成形機だけではなく温調機や乾燥機・後工程機など、様々な装置により構成されている。i-Connectでは射出成形機に接続された周辺装置/各種センサの情報を射出成形機と関連付けて管理/解析が可能となった。射出成形機のみの管理からより広い範囲の管理が可能となる。

2.詳細な履歴管理

 射出成形機の過去の稼働状況をより詳細に、より大量に保持することが可能となった。停止履歴・アラーム履歴・成形条件履歴などを活用して不具合の相関関係を可視化することができ、問題発生時の原因解析の迅速化、生産効率の向上のための検討材料として活用することができる。

3.WEBブラウジング

 画面表示機能をWebサービス化しました。スマートフォンやタブレットなどブラウザが搭載された端末さえあれば、いつでも、どこでも、誰でも、生産の様子をリアルタイムで把握することができる。現場を中心とした情報ネットワークが、新たな品質管理の手法を確立する。

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