新光電気工業は、2018年4月27日に次世代フリップチップタイプパッケージの生産体制強化を目的とする設備投資計画(2018~2019年度投資額計215億円)を発表していたが、一層の生産能力増強をはかることを目的として、4月26日、設備投資の増額を決議したと発表した。既に着手している設備投資分を含め、投資額は540億円(2018~2021年度計)となる見込み。設備投資の稼働は、2020年度より順次開始することを予定。
フリップチップタイプパッケージは、半導体の微細化、高密度化に対応する半導体パッケージとして、大容量のデータを高速で処理するサーバー向けをはじめ、需要拡大が想定されている。新光電気工業はこれらのニーズをふまえ、次世代フリップチップタイプパッケージの生産体制強化をはかるべく、高丘工場(長野県中野市)等において、順次、設備導入・生産ライン構築を行っている。
今後、IoT、AIの活用の進展や、次世代移動通信規格(5G)の実用化等を背景として、次世代フリップチップタイプパッケージは、高性能半導体向けにさらに需要を拡大することが見込まれる。新光電気工業はこれらをふまえ、生産能力の一層の増強をはかることにした。これらにより、既に着手している設備投資分を含め、投資額は540億円(2018~2021年度計)となる見込み。
<設備投資の概要(予定)>
設備の内容:次世代フリップチップタイプパッケージ製造設備
投資額:2018~2021年度投資額計 540億円
設備投資に必要な資金は自己資金、借入等をもって充当する方針です。
設置工場:高丘工場(長野県中野市)他
稼働開始予定:2020年度より順次稼働開始
生産能力:設備投資により、フリップチップタイプパッケージの生産能力は、既に着手している設備投資による寄与分を含め、約40%程度増強することを見込んでいる。
画像:高丘工場(長野県中野市)
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