・中国建機需要の油圧機器と国内の自動ドアが好調に推移
ナブテスコが4月26日に発表した2019年12月期第1四半期(1~3月)連結業績によると、売上高は前年同期比2.3%減の70,272百万円、営業利益は同8.3%減の6,155百万円で売上高営業利益率は8.8%、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同58\7.1%減の4,084百万円となった。売上高は中国での建設機械需要及び国内を中心とした自動ドア事業が好調に推移した一方、精密減速機需要は引続き低調に推移した。
■セグメント別概況
<コンポーネントソリューション事業>
コンポーネントソリューション事業の受注高は、前年同期比2.0%減の29,574百万円、売上高は、同8.0%減の27,043百万円、営業利益は、同23.1%減の4,038百万円となった。
精密減速機は、主に自動車向け設備投資等の延期により、売上高は前年同期比減収となった。油圧機器は、中国市場における建設機械需要の高まりが継続したことにより、売上高は前年同期比増収となった。
<トランスポートソリューション事業>
トランスポートソリューション事業の受注高は、前年同期比13.0%増の23,072百万円、売上高は、同1.2%増の18,729百万円、営業利益は、同16.9%減の1,298百万円となった。
鉄道車両用機器は、中国高速鉄道向けは国産化進行により減少したが、中国地下鉄向けの増加によりカバーし、売上高は前年同期比横ばい。航空機器は、主に民間航空機向けの増産により、前年同期比増収。商用車用機器は、国内及び東南アジア市場が堅調に推移したことにより、売上高は前年同期比横ばい。舶用機器では、市況の緩やかな回復傾向により、売上高は前年同期比増収となった。
<アクセシビリティソリューション事業>
アクセシビリティソリューション事業の受注高は、前年同期比10.7%増の20,640百万円、売上高は、同5.6%増の20,788百万円、営業利益は、同59.5%増の2,185百万円となった。
自動ドア事業は、堅調な国内の需要により、売上高は前年同期比増収となった。
<その他>
その他の受注高は、前年同期比4.3%増の4,925百万円、売上高は、同15.1%減の3,713百万円、営業利益は、同22.2%減の513百万円となった。包装機は、一部案件の期ずれにより、売上高は前年同期比減収となった。
2019年12月期見通しについては、前回(2月8日)予想を据え置いており、売上高は前期比6.2%増の3,130億円、営業利益は同37.1%増の300億円を見込んでいる。
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