日本貿易保険(NEXI)、ベトナムVan Phong 1発電プロジェクトの融資保険を引受

 日本貿易保険(NEXI)は4月18日、Van Phong 1超臨界圧石炭火力発電プロジェクトに対する融資保険の引受を決定したと発表した。

 プロジェクトは、住友商事が設立したVan Phong Power Company Limited(以下、Van Phong Power)を通じて実施するもので、ベトナム中部沿岸のKhanh Hoa(カインホア)省Van Phong(ヴァンフォン)湾において、1,320MW(660MW×2基)の超臨界圧石炭火力発電所を新たに建設し、Vietnam Electricity(ベトナム国営電力会社)に対して商業運転開始後25年間にわたり、発電所の運転、保守及び売電を行うもの。

 プロジェクトは、電力需給が逼迫しているベトナムにおいて、ベースロード電源として安定した電力供給を行い、ベトナム経済の発展に貢献することが期待されており、また、プロジェクトに対する支援は、昨年7月に日本政府が公表したエネルギー基本計画に定める考え方に沿った取り組みでもある。

 プロジェクトにおいて、NEXIは、Van Phong Powerがプロジェクトファイナンスにより調達する協調融資(総額約1,998百万米ドル)のうち、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、オ-バーシー・チャイニーズ銀行、DBS銀行、三井住友信託銀行、中国銀行(Bank of China)の計7行の民間金融機関による融資(約799百万米ドル)に対して保険を適用し、非常危険を填補する。プロジェクトについては、ベトナム国営電力会社の売電契約上の義務等に対してベトナム政府が保証を差し入れていることか ら、当該政府保証の不払い事由を特別非常危険として填補している。なお、国際協力銀行(JBIC)もプロジェクトへの融資を決定している。

 ニュースリリース