㈱ジェイテクトは4月22日、鉄鋼圧延機の安定操業とライフサイクルコスト低減への取り組みとして、RFID*による製品情報管理システムを用いて、駆動軸の履歴を可視化するシステムを開発したと発表した。
*RFIDとは、Radio Frequency Identificationの略で、電波を用いてタグ内に記録したデータを非接触で読み書きするシステム。
圧延機用駆動軸は、振動や衝撃、高温かつ水やスケールの飛散などを伴う環境下で24時間連続稼働されるため、劣悪な環境に耐えうる強靭さが求められている。そして、駆動軸の故障は、機械の稼働率に直接影響を与えることから、安定した操業の為には、駆動軸の製品情報管理と保守点検履歴の把握が必要不可欠。
こうした問題の解決策として、ジェイテクトは、駆動軸の製品情報とメンテナンス履歴をデータベース化し、RFIDとデータベースをリンクさせることで履歴を可視化し、補修や交換時期の予測を可能にするシステムを構築した。これにより、効果的なメンテナンスサイクルの提案が可能になり、圧延機の安定操業と顧客のメンテナンスコスト削減に貢献する。
<販売計画>
サービス開始時期:2019年9月
販売目標:4億円
販売先:国内外の鉄鋼会社