神戸製鋼、インドのタイヤ・ゴム機械生産拠点「LTKM社」を完全子会社化

 ㈱神戸製鋼所は4月18日、昨日、インドにおいて自動車や建設機械用タイヤなどの製造工程で使用されるタイヤ・ゴム機械(ゴム混練機、及びゴム二軸押出機(※1))の製造・設計・販売を行うL&T Kobelco Machinery Pvt. Ltd.(以下、LTKM社)を完全子会社化したと発表した。

 LTKM社は、2010年にインドの建設エンジニアリング最大手で産業機械なども手掛けるラーセン・アンド・トゥブロ社(LARSEN & TOUBRO LIMITED 以下、L&T社)と合弁(神戸製鋼49%出資)で設立した。今回、神戸製鋼と神戸製鋼シンガポール現地法人であるKobelco Machinery Asia Pte. Ltd.の2社で100%出資へと変更し、それに伴い会社名は5月から「Kobelco Industrial Machinery India Pvt. Ltd.(以下、KIMI)」となる予定。

 LTKMの設立当初は、インド国内での販路確立や製品・ブランドの浸透を目的にL&T社を戦略的パートナーとして共同経営を実施してきた。しかし、近年、タイヤ・ゴム機械は自動車の生産増加に伴い需要が拡大しており、特にインドを中心とした新興国市場では年5%以上の成長を続けている。その様な中、更なる営業力強化や生産面でのコスト競争力強化、機動的な運営を目的として完全子会社化したもの。

 今回の完全子会社化により、インド国内需要の獲得に留まらず、周辺地域である東南アジア、更には欧州地域への拡販を強化し、神戸製鋼タイヤ・ゴム機械の事業シェア拡大を図っていく。

※1 ゴム混練機、ゴム二軸押出機

 ゴム混練機とは、タイヤもしくはゴム製品の製造工程の最上流に設置され、原材料のゴム、カーボン、硫黄、薬品、オイルなどを混ぜ、練り込む機械です。通称ミキサー。

 一方、ゴム二軸押出機は、ゴム混練機の下工程に設置され、混練されたゴム他の原材料の塊をシートに加工する機械。

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