㈱不二越が4月12日に発表した2019年11月期第1四半期連結累計期間(2018年12月~19年2月)の連結売上高は、610億46百万円(前年同期比1.1%増)となった。うち国内売上高は327億66百万円(同6.1%増)、海外売上高は282億80百万円(同4.1%減)。利益面については、原材料価格やエネルギーコストの上昇に加え、人件費等が収益を圧迫し、営業利益は34億26百万円(同11.9%減)、経常利益は30億66百万円(同6.7%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は22億53百万円(同9.0%増)となった。
グループをとり巻く環境は、米中通商問題などの影響により、中国を中心に世界経済の減速感が高まり、その影響を受けて、国内経済も不透明な状況となった。このような状況のもと、同社グループは、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、海外の現地ユーザーを中心とした新規開拓や、新商品の市場投入などによる受注・売上拡大にとり組んできた。また、中長期的な業容の拡大と、足下の収益構造の改善に向けて、開発・営業・生産体制の強化・拡充を進めてきた。
■セグメント業績
機械工具事業については、中国市場で減速の動きがあったものの、国内市場の堅調な推移と、工具・ロボットを中心とした新商品投入効果で、売上高は207億75百万円(前年同期比0.3%増)となり、営業利益は14億34百万円(同6.6%増)となった。
部品事業については、自動車分野において一部減産の影響があったものの、建設機械・産業機械分野の需要が底堅く推移し、売上高は356億20百万円(前年同期比0.2%増)となったが、原材料価格の高騰などの影響を受けて、営業利益は14億94百万円(同28.5%減)となった。
その他の事業については、特殊鋼の需要持ち直しと販売価格の引き上げ等により、売上高は46億50百万円(前年同期比13.7%増)、営業利益は4億93百万円(同13.2%増)となった。
なお、2019年11月期第2四半期および通期の業績見通しは、1月公表値を据え置老いている。
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