米国のロボット販売台数、2018年は38,000台で8年連続増加-IFRが発表

・米国のロボット密度は現在中国の2倍以上

・米国の産業用ロボットの設置台数は+ 14%増加-米国のロボット市場は21億ドル

 IFR(The International Federation of Robotics):2019年4月3日

 フランクフルト、シカゴ・・・・・・2019年4月3日-米国でのロボットの販売台数はほぼ38,000台に達し、8年連続で過去最高を記録しました(2010年~2018年)。今日、米国の製造業のロボット密度は中国の2倍以上になり、世界で7番目にランクされています。

 米国の製造業のロボット密度は、従業員1万人あたり200ロボット(2017年)に達しました(中国は97ロボット)。国内および世界市場の両方で生産を自動化する傾向が、米国におけるロボット設備の主な原動力です。一般産業部門、特に食品および飲料業界(+ 64%)およびプラスチックおよび化学製品業界(+ 30%)が最も高い成長率を示しました。

■自動車産業

 市場シェアの面では、自動車部門はロボットにとって最も重要な顧客です。米国の自動車市場は、中国に次いで世界第2位の自動車市場です。米国の自動車業界では、部品サプライヤが設備の3分の2を占めています。売上高は9%増加しました(2017~2018)。しかし、自動車メーカー(OEM)は自動化への投資を少なくしました・・・・・・設備は26%減少しました。2013年から2018年の間の米国の自動車産業へのロボット販売の平均年間成長率は7%でした。 2016年のピーク時の16,311台から、2017年の15,400台から2018年には14,600台に5​​%減少し、設置全体の38%を占めました。

 自動車業界のロボット密度は、2012年から2017年の間に、1万人の従業員あたり790台から1,200台までの産業用ロボットから52%増加しました(中国のロボット密度は2017:539台)。米国労働統計局によると、自動車産業の雇用は824,400人から1,005,000人へと22%増加しました(2013~2018)。

■電気/エレクトロニクス産業

 電気/電子産業は2018年に2番目に重要な顧客であり、市場全体の供給量の18%を占めていました。2013年から2018年まで、ロボットの設置は年間平均15%増加しました。

 設備数は2018年に約2%増加して約6,700台となりました。新しい開発の観点から、リチウムイオン電池、チップ、センサーの生産拠点が近年いくつか作られています。今後数年間でさらに多くのものが確立されるでしょう。

■北米・・・・・・アメリカ、カナダ、メキシコ

 「北米の国々(米国、カナダ、メキシコ)は、中国に次いで世界で2番目に大きい産業用ロボットの運用在庫を占めています」と、国際ロボット連盟の津田純嗣会長は述べています。 「多数の重要なロボットシステムインテグレータが北米から来ていますが、ほとんどの大手ロボットメーカーは日本、韓国、ヨーロッパに拠点を置いています。4月8日から11日にかけてシカゴで開催された北米最大のロボットとオートメーションのイベント「Automate 2019」では、世界中のロボット工学、ビジョン、モーションコントロール、オートメーション技術の最新の技術革新を見ることができます。

 ニュースリリース

 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。